茶道で使われる言葉

【お茶を点てる】(たてる)

抹茶は、「いれる」 「つくる」とは言わずに「点(た)てる」と言います。

【一服】(いっぷく)

お茶を1杯飲むことです。1杯、2杯とは言わず、一服、二服と数えます。
「お服加減(お茶の濃さや練加減)はいかがですか?」と訪ねたりします。

【お点前】(おてまえ)

お茶を点てるときの作法や手並み。御点前と書いたりもします。

【亭主】(ていしゅ)

茶事を主催する人、お茶を点てる人です。

お茶会などでは、亭主側は腰(帯)のところに帛紗(ふくさ)をかけています。
お客は帛紗を 腰につけません。何かを尋ねたい時は、帛紗を腰にしている人を探しましょう。

【正客】(しょうきゃく)

お茶を飲む人の中で最上位(メイン)の客。
次客(じきゃく)、三客(さんきゃく)と続き、最後尾の客が末客 (まっきゃく)となります。

お客のポジションは非常に重要で、正客はもちろんですが、末客も茶道の知識がないと務まりません。
末客は茶碗の取次ぎや待合の後始末など、意外と仕事が多いので
茶道の知識がない人は、最初と最後(正客と末客)の席は外しましょう。

【薄茶】(うすちゃ)と【濃茶】(こいちゃ)

薄茶(お薄とも言う)は、よく知られるようにシャカシャカと泡をたてたものです。
一人一椀ずついただくことができます。

濃茶は、お湯を少なめに入れて、茶筅を振らずにゆっくりと練ります。
薄茶と違い、正客から順に一椀から回し飲みます。

【干菓子】(ひがし)と【主菓子】(おもがし)

干菓子は落雁やせんべい、金平糖など、水分の少ないお菓子のことです。
主に薄茶といただきます。

主菓子(生菓子)は、羊羹やまんじゅう、餅などの水分を含むお菓子のことです。
主に濃茶といただきます。

和菓子はかじって食べるという事はなく、お干菓子は手で割って主菓子は楊枝で切っていただきます。